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【レビュー】NOMAD Traditional Strap

2020年も、いくつもの魅力的な製品をリリースしてきたTokyoTool x MP2LのNOMAD社プロダクツ。今年ラストを飾るNOMAD社プロダクトは、Apple Watchストラップ!

これからの季節に嬉しい、レザーストラップ。もう、お馴染みのホーウィン社レザー使用のボリューム感たっぷりの逸品、登場です。細部までしっかりと計算もされています。いつものように、誰も文句が言えないクオリティ。

さてさて、まずは使用されているレザーは、世界のホーウィン社の手によるもの。米国で最古のタンナーのひとつ。

ホーウィン社インスタグラムより

NOMAD Traditional Strapに使用されているのは、ホーウィン社の「植物性なめし革」。一枚一枚、職人の手によって生産される、世界有数のレザー。まず、手にとって、そのクオリティに圧倒されない方はいないでしょう。何か特異なデザインというわけではないのに、漂う存在感。

ホーウィン社の植物性なめし革

ホーウィン社レザーといえば、まずは「エイジング」。経年変化。使用していけばいく程に、ホーウィン社レザー独自の「」が出ます。通常の安物のレザー、またはフェイクレザーや、ナイロン素材のストラップはただ単に「汚れて、劣化」していくだけ。ホーウィン社レザーは、どんどん色が深くなり、微かな光も出現して、それと共に、キズなどもそのままレザーに同化。ひとつの、あなただけの味、レザーの表情として育っていくのです。ホーウィン社のコードバンの靴や、大ヒットストラップの【NOMAD Shell Cordovan Strap】(こちらも激しくオススメ)を経験したことのある方なら、最早説明不要のホーウィン流エイジングの世界。

NOMAD Traditional Strapに使用されている「植物性なめし革」も、このエイジングをとことん楽しめる素材です。スリムなNOMAD Modern Strapのエイジングとはまた異なった、厚みがあるレザーならでは感のあるエイジングが楽しめます。

そして今回、絶対にスルーしてはいけない部分。それが、「ステッチ」。縫い目。このステッチが、レザーをしっかりとサポートするのです。

エルメス使いの糸と同じミツロウ麻糸

レザーは、経年変化の過程で、摩耗すると、伸びたり、カタチが変形したりするのです。コレをガッツリと防ぐのがミツロウ麻糸

ミツロウ=蜜蠟。ミツ蜂が巣(あの六角形の)を作る素材として、働きバチの腹部にある分泌腺から分泌するロウ。コレを溶かして固めて、ミツロウが完成。タフなだけでなく、保湿効果、柔軟効果もアリ。レザーをよくご存知の方ならレザーのケアは人間の肌のケアと似たところがあるとご存知のハズ。なので、保湿や柔軟効果があるのはさらにグッドなわけです。

実は、このNOMAD Traditional Strapに使用されているミツロウ麻糸。あのエルメスを代表とした高級腕時計バンドにも使用されているのとまったく同じモノなのです!あまり大きな声では言いたくないのですが、「やっぱ、高い時計はいい材料使ってる・・・」というアレです。でも、NOMAD社の強いこだわりにより、この価格でホーウィン社レザーと、ミツロウ麻糸ですから。コレをコスパと言わず、何をコスパと言うのかっ!

ちなみに、【NOMAD Shell Cordovan Strap】の方にもこのミツロウ麻糸が使用されていますので覚えておいてくださいませ。

レザーは厚め。程よいボリューム感。Apple Watchのデザインにマッチさせるのに程よい厚み。そして、エイジングさせ甲斐のある厚み、とも言えます。

バックルにも大注目です。まずは、このマッシブな大きめサイズ。理由もあります。Apple Watchは、スマートなフォルムといえども、腕時計として考えてみるとゴツめ傾向のデザイン。なので、このデザインにマッチングさせるための計算されたサイジング。さらに、「厚めのレザー」にもマッチングさせるための大きめサイズでもあります。

マッシブデザインの316LSS

そして、素材。NOMAD社のレザーストラップでは既にお馴染みの高品質な「316Lステンレススチール」。ホーウィン社レザーとの相性の良さには定評アリ、のマテリアルでございます。錆びにくい。低金属アレルギー性。変色もほとんど無し。そして、実は通常のシルバー製品よりも細部まで精密に加工が可能。つまり、デザイン設計を完璧に再現できるわけです。

レザーと316Lステンレススチールの美しさ…

この316Lステンレススチール、バックルだけではなく、もちろん「ラグ」部分にも使用されています。これだけの完成度なので、Apple Watchとの組み合わせもパーフェクト。

例えば、スペースブラックとシルバーという組み合わせなど異なる系統の色同士でも絵になってしまうという嬉しすぎる誤算。ラグ部分だけで、あなたのApple Watchの印象がガラリと変わることをお約束!あえて、ケースと異なる色(シルバー、ブラック)をチョイスしてみるのもオススメ。Apple Watch自体が、めちゃめちゃ変わりますよ〜。

ラグ

「定革」と「遊革」部分。NOMAD Traditional Strapは、「定革」と「遊革」のスタイルを採用。(例えば、NOMAD Active Strap Proは「遊革」✕2というスタイル。詳細はこちらのエントリーで)「定革」のレザーへの装着も抜かり無く。

しっかりと組み込まれている「定革」

今回は、ここで、NOMAD社のキーホルダーをご紹介。最早、説明不要の【NOMAD Rugged Case for Air Pods Pro】に隠れて(こちらは、言うまでもなく、NOMAD Traditional Strapとのマッチングは完璧。ホーウィン社レザー使用のケースですもの!)、意外に知られていない大穴プロダクトがこの【NOMAD KEY Clip】(キークリップ)。こちらも、ホーウィン社レザー使い。さらにキークリップとキーリング部分にはステンレススチールを使用。コ〜レが、NOMAD Traditional Strapと憎らしいほどマッチする。価格もお手頃Apple Watchストラップと、お揃いのキーホルダーで洒落てみていただきたい!

NOMAD Rugged Case for Air Pods Proとのマッチは言わずもがな。

NOMAD Traditional Strapのレザー部分のメンテはいつものようにこちらのエントリーをご参考に。少しでも、手を入れるとさらにかっこよくエイジングされますので、思い出した時にササッと。

お伝えいたしました、今年ラストのNOMAD社プロダクト。また一つ、NOMAD社のApple Watch用レザーストラップが仲間入り。来年には、イイ感じでエイジングされているという算段。いつものように、人気色は早期完売が予想されますので(年末年始が挟まれるので再入荷時期に注意!)、ご購入と大掃除はお早めに。

(text:TokyoMac編集部 ヨウジロウ)

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